最後の戦いに負け、魔物達に囚われたローレシアの王子は魔物の身体を授かり、恋人を救おうとします。*ふたなり、肉体損壊などの表現があります。閲覧の際はご注意ください
ー闇。この瞳から光を奪われてどれだけの時間が経過したのだろう。尤も、時を測る術を失った
身には既に時など意味のないことではあったが。この地下深い闇の牢獄へと囚われた時、彼はまだ幼さを十分に残す少年だった。勇者ロトの血を引きし三王家のひとり、ローレシアの王子…かつてそう呼ばれていた彼は今や息づく肉の塊として魔物達の家畜、そして生体実験の材料と化していた。
弊サイト内のDQ3、1と少しばかり繋がりがある内容となっております。
しかし、こちら単独でも問題はない、と管理人は思っております(が、もしかしたら駄目かもしれません;)。
大神官ハーゴン様からして妙なことになっていますが、どんな阿呆な設定が来ようと大丈夫さ! という強者はどうぞいらして下さい。
彼はゆっくりとした歩調で、ベッドへと静かに向かう。
その大きなベッドには、少女が安らかな表情で寝息を立て、横になっていた。紫の長髪はさらりと流れ、ベッドを彩っている。
スケルタはそれを目に入れつつ、ベッド脇にあった椅子に腰をかける。
ぎぃ。
軽く軋む音が響くが、眠り姫が目を覚ますことは無い。
「こうして眠っていれば、ただただ綺麗なだけなんだがなぁ」
地上の命運をかけた戦いに身を投じる末裔たち。
その、誰とも分かち合えない孤独の中で、真に求めたものは、ただ我が身の浅ましい欲望ゆえからなのか。
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自分の小ささが、痛みとなってわが身を苛んだ。
足手まといになることを恐れ、必死に追いすがる毎日だった。
剣はアレンに敵いようもなく、魔法ではマリアに及びもつかない。
この二人の天賦の才の前に、自分が貧弱で無能であることをいやがうえにも思い知らされる。
ローレシア王子アレンはサマルトリアの王子カインとの合流を果たし、舞台は新天地へと移る。
だが、旅は序盤にして早くも、カインの体力には過酷なものとなっていた。
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カインは険しい表情のまま、視線を落として歩き続けていた。
アレンは一度振り返ったが、それを認めるとまた前を向き歩みを続ける。
先導するアレンも、やり場の無い憤懣が自分の中に渦巻くのを、苦しい思いで噛み締めていた。
ロトの血を引く勇者とローラ姫を祖とする、三つの姉妹国の誕生から100年。
誇り高きローレシアより、一人の若き王子が新たな運命と戦いへと旅立つ。
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勇者の泉の洞窟を出たとき、日はもう大きく西に傾いていた。
洞窟の暗がりに慣れた目には陽光は眩しいほどだったが、それも束の間だった。
まだ明るい空を背景にして、輝く輪郭を残す雲は黒々と残照を覆い始め、広大な蒼穹の真反対側は、早くも夜の帳を下ろそうとしていた。
ラダトーム・サマルトリア連合軍による侵攻を撃破・殲滅せんとするローレシア王アレンの前に、降伏と国民の助命嘆願のため単身現れたカインは捕縛され、処刑を待つ虜囚となった。
ありえざる地下牢での邂逅は最後に何をもたらすのか。
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ラダトームからの密偵は、ラダトーム国王ラルスの親書の写しを持ち帰ってきていた。
“サマルトリア皇太子ご自身の格別の供応に預かり、まことに恐悦至極也。例の事須らく委細承知。一言違乱無之依如件”
カイン自身が動いたのだ。
ラダトーム王と同盟を結び、この戦争に参加させたのは明白で疑念の余地は無い。
僅かな文字数にある、この恐ろしい事実。
どれほどこの書状をこの世から消したいと思ったことか。
DQ2クリア後、IF設定その1
ロレ×ムンですが、ロレ×サマ妹です。
サマルトリア城の中庭で、朝日を見上げている。
森を通り抜けてきた風が、柔らかく髪を撫でていった。
今ごろ、この朝日を、セリアはあの尖塔から眺めているのだろうか。
十年前に言えなかった言葉を、セリアに伝えた。
離れていた日々の想いを。
ゲーム本編に沿ったロレサマ長編、最初から最後まで。ロレムンとハゴサマも並行して。前半はロレが好きで好きでしょうがないサマとそれに全然気づいてないロレの話、後半はムンとハゴ加えた泥沼四角関係。両思いロレムンと魂の双子ハゴサマ、そしてすれ違いロレサマが最後に出す結論は……? 完結しました!
(ああ)
―――嬉しくて、泣きたい。
(この人だ。この人に会うために、僕は生まれてきたんだ)
体中が歓喜の声を上げている。理屈より先に、魂が納得していた。
この人が、自分の存在理由だと。
ゲームをプレイするだけではわからない、王子たちの関係を書いています。幼い頃の王子達の関係からムーンブルク崩壊に至るまでの秘められたストーリー。
ローレシア王子は正義感に溢れ、サマルトリア王子はいじっぱり。ムーンブルク王女は可憐。幼稚な文章がいい味出してます^^;
戦士は剣を取り 胸に一つの宝石を抱く 古の記憶をその剣に刻み
己の宿命をその石に宿す 物語は剣より語られ石に継がるる
今 その物語を語ろう・・・
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