DQ版深夜の真剣文字書き60分一本勝負(DQ版ワンライ)様へ投稿した作品群です。天空編が一番多く、次いでロト編、DQ8ネタ、あとはさまざまです。小ネタばかりですが人情噺とギャグが多いかも。お暇つぶしにどうぞ。
「きみ、待って」
誰かが話しかけたが無視した。
「いや、あの、宝玉を」
小さなルークは振り向いた。紫のマントとターバンをつけた、若い旅人が立っていた。
「ごめんなさい、ぼく、忙しいんです」
「そこを何とか」
「ぼくのプックルがいなくなっちゃったの」(「少年と旅人」)
──旅人がいた。
異国を想わせる紫紺の衣に、樫の杖をたずさえて、旅人は遠い国々を巡り歩いた。
誰もがみな、まずその瞳に惹きつけられた。
不思議な旅人は、わたしの問いに、自分は魔物使いだと嬉しそうに語った。
マーリンが皺だらけの顔を歪めて、にんまりと笑う。
ピエールとイエッタが天を仰ぎ、コドランが大きく翼を震わせて雨粒を四方に飛ばす。ガンドフは無言のまま馬車へ戻り、ねぇ、とホイミンが誘うようにやわらかい触手を伸ばしてアーサーの手首に触れた。
プックルが勇ましく吠えると、魔物使いの青年はそうだね、と微笑んだ。
「──さぁ、行こうか」
異国の旅人の頬に、雲を割ってひと際明るい光が降り注いだ。
ヘンリーとマリアに関する小説です。切ないものから甘いものまで色々あります。
一部年齢制限のある話がありますが、注意文を経由しますので、安心してきてください。
「会いに……来たんだ。君に、会いたくて…………来た」
5主人公とビアンカの、再会からの心の変化や二人のやり取りを中心に、それぞれの視点から書いています。
一部年齢制限のある話がありますが、注意文を経由しますので、安心してきてください。
レアルが食前の祈りを始めようとすると、ビアンカは組みかけたレアルの手を押さえて、顔を除きこんだ。
「な、なんだよ?」
ビアンカの手のしなやかな肌触りに、レアルは自分の鼓動が速くなるのを感じた。
「ねえ、レアル。滝の洞窟に行くんでしょう?」
「そう……、だけど?」
「うふふー」
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